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リファレンスサウンドに魅せられて・・・

ポータブルオーディオの製品タイプは、
大きく分けると三種類しかありません。(詳しくはコチラの記事をご覧ください)

その中でも、
愛好家の方々から長年愛されているのがリファレンス (モニター) 型の製品です。

今回は、個人的にも大好きなリファレンス型製品の魅力を掘り下げるとともに、
究極の普通!?とも称されるリファレンスサウンドの奥深さを追求していきます。


chapter 1:リファレンスサウンドとは


そもそも、リファレンスサウンドとは何なのか!?

私たち人間は、
耳を通して"音"というものを認識します。

自然に発生する音 (鳥のさえずりや人の話し声など) に関してはありのままの音として聞くことができますが、音楽のようなレコーディングされた音源の場合は、ありのままの音 (レコーディング時の原音) で聴くことができません。

何故ならば、、、

レコーディングされた音源を聴くためには、
オーディオ製品 (イヤホン・ヘッドホン・スピーカー・アンプなど) を通さなければならないからです。

オーディオ製品を通して聴くということは、
良くも悪くも音の聴こえ方が変化した状態で聴くことを意味します。

(中高音域がクリアに聴こえたり低音が強調されるなど)
その変化は製品によって様々ですが、大事なのは本来のバランス (聴こえ方) ではないということ。

このことをおにぎりで例えるならば、
白米だけのおにぎり(本来の状態)に、シーチキンや鮭などの具材が入ることを意味します。

この場合、おにぎりという料理自体は変わりませんが、
〇〇味のおにぎりといった具合に味が変化しています。

料理としての完成度は白米だけのおにぎりより上かもしれませんが、お米そのものの味は分かりにくくなってしまいますよね!?

リファレンスサウンドとは原音(前述で言う白米だけのおにぎり)そのままの状態を意味し、
リファレンス型の製品はその原音を忠実に再現するオーディオ製品ということになります。

ただし、忠実に再現すると言っても100%そのままというわけではありません。(ここが重要!)

プロ向けの製品として忠実に再現するものもありますが、
コンシュマー向けの製品に関しては、より原音を聴きやすくするためにバランスが調整されます。(水をろ過するようなイメージ)

前述と同じくおにぎりで例えるならば、
白米だけのおにぎりには変わりないが、白米の味を引き立たせるために塩を加えて風味を豊かにするようなイメージです。

塩加減がそれぞれ異なるように、
リファレンス型の製品と言っても色々あります。

一つとして同じものが存在しない面白さ。

オーディオ製品は奥が深いのです。


chapter 2:リファレンス型の魅力を知る


楽曲本来の音のバランスを再現するリファレンス型。

聴き疲れすることもなく、
大好きな楽曲を思う存分楽しむことができます。

何よりも、
アーティストが構築した世界観をそのまま共有できるので、
ファンの方にとってみればこれ以上の幸せはないでしょう。

クセのない音質なので動画やゲームとの相性も抜群!

今の時代に合った、
使い勝手の良いオーディオ製品言えるでしょう。

しかしその一方で、
その存在があまり知られていないのも事実です。

こんなにも素晴らしい製品が、
なぜマニアックのような扱いを受けているのか!?

リファレンス型の音は良くも悪くも個性がないので、
ある程度聴き込まないとその良さを実感できません。

そのため、少しの試聴だけでは、
「個性がない=普通」という印象だけが残ってしまい、ビギナーの多くは購入をためらってしまうのです。


last chapter:マイ・リファレンスを求めて


洋服や食の好みがそれぞれ違うように、音の好みも十人十色。

ズドンと響く低音が好きな人にとってみれば、
低音特化型の製品が「マイ・リファレンス(普通)」となり、個性のないリファレンス型が「個性的な製品」となります。

「自分の当たり前が、他の人の当たり前とは限らない」

コロナ禍を通して、多くの人が「普通」の素晴らしさ (価値) を再確認したと思います。

"究極の普通"と称されるリファレンス型。

その魅力に触れたとき、
オーディオに対する見方が変わるかもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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