Feb 25, 2021
オーディオの聴まわしコーデ 教えます
「明日、どのイヤホンを持っていこうかな!?」
おそらく、
世の中のほとんどの人が経験したことのない一幕だと思います。
「クラシックだと大丈夫なのにロックを聴くと急にノイズがひどくなる」
といった意地悪なイヤホンはこの世に存在しないので、
多くの人は「イヤホンは一つあれば十分!」だと思っているのではないでしょうか!?
正直なところ、イヤホンやヘッドホンは一つだけ持っていれば十分です。
しかしながら、一つあれば十分だからこそ、
「使う目的に合わせたイヤホンを正しく選ぶことができれば、音楽ライフがより充実するのでは!?」とも思うのです。
今回は、オーディオ製品のタイプ (聴こえ方) についてご紹介しようと思います。
まず申し上げたいのは、どのタイプの製品 (イヤホン・ヘッドホン) を選んでも「音楽を普通に聴く分には問題ない!」という事です。
上記の事を分かり易く例えるならば、
人間はどんな靴を履いても普通に走れるが、革靴よりもランニングシューズの方が走りやすいということでしょうか!?
"走ること"に最適な (特化した) 靴を選んであげることで、より快適に走ることができます。
これはイヤホン・ヘッドホンでも同様で、
ロックを聴く場合はこのタイプ、動画を見る時はこのタイプの方が... という具合に、
製品に求めるものを明確にする事で自分に合ったリスニングを楽しむことができるのです。
オーディオ製品のタイプは、大きく分けると三種類しかありません。
細かく分ければもっと多くなりますが、
それらは"個性"として扱う方が分かり易いと思います。
世界中にボーカリストは数多く存在しますが、
大きく分ければ「女性ボーカル」と「男性ボーカル」の二種類しか存在しないのと同じようなモノです。
ちなみにですが、
EarCOUTUREの製品詳細ページでは、それぞれの製品に対して最も相性が良いジャンルを製品名の上部にタグで表示しています (イヤホン・ヘッドホン・イヤーピースのみ) 。加えて、その製品のより詳しい"個性"を知りたい場合は、「音域のバランス」や「音場と音の定位感」の項目をクリックすると、音質に関するそれぞれの詳細なレビューが表示されるので、そちらも合わせてご覧いただきながら、製品選びの参考にしてみてください。
それでは、製品タイプを順にご紹介していきましょう!
type.1 リファレンス (モニター) 型
低音から高音までの音域バランスがフラット傾向にあり、味付けする事なく、元々ある音源をシンプルに楽しめるのがリファレンス型です。不得意なジャンルが無く、どのジャンルの音楽を聴いても、質の高いリスニングが約束されます。音響製品としては文句のつけようがない、完璧とも思えるリファレンス型ですが、実はあまり一般リスナーの方には選ばれていません。
リファレンス型を"食パンの食べ方"で例えるならば、何もつけずにそのまま食べるようなもの。小麦粉本来の味を味わうには最適ですが、この食べ方を最初から好んで選ぶ人は少ないですよね?! トーストしたり、ジャムを塗ったりしながら食パンを味わう... つまりは、元の素材を自分好みにアレンジして楽しむのが一般的です。リファレンス型は、音響の事を知り尽くした玄人の方に選ばれる傾向が多く、ビギナーの方にはその良さが伝わりづらいという側面があります。
また、チューニングそのものが難しく、一般的な製品 (他の2タイプ) よりも高額になりがちなので、手が出しづらいのもネックになっています。EarCOUTUREでは、"Anything" や "Classical" のタグが付いている製品がこのタイプになります。(完全なリファレンス型の製品には、レビュー内でそう明記してあります。)
type.2 低音特化型
低音域が特に強調されたチューニング・タイプになります。低音域がドンドン響き、高音域がシャリシャリ鳴る、いわゆる「ドンシャリ型」と呼ばれるタイプもこれに含まれます。昔に比べて、現在のオーディオ製品は高音域のチューニングが上手く、(あからさまに) シャリシャリ鳴る製品が少なくなったように思えるので、あえて低音特化型としました。音楽鑑賞をメインに考えていて、より迫力あるサウンドを求める方にはうってつけのタイプであり、ロックとの相性は抜群!EDMなどの電子サウンドも、気持ち良く鳴らしてくれます。
低音特化型の注意点としては、ホール感 (残響音) によって印象が大きく変化するという点です。イヤーピース一つで聴こえ方の良し悪しがガラリと変わるので、ビギナーの方には見極めが難しいかもしれません。EarCOUTUREでは、"ROCK" のタグが付いている製品がこのタイプです。「音域のバランス」や「音場と音の定位感」の詳細レビューを参考にしながら、より明確な個性を判断していただければと思います。
type.3 かまぼこ型
「ドンシャリ型」とは真逆の、中音域が強調されたタイプになります。波形で見た時にかまぼこのような形をしているのでこう呼ばれています。ボーカルを近くで感じる事ができ、各楽器との相性も良く聴き疲れも少ないため、最も人気なのがこのタイプです。一つは持っていて損はないでしょう!
かまぼこ型の製品には、"J-POP" や "POP" のタグをつけています。製品数もダントツで多く、万人に好かれるとても聴きやすい音質なので、ビギナーの方には一番オススメです。動画などを見る際、人の声も聞き取りやすいので音楽鑑賞以外でも重宝します。
いかがでしたか!?
三種類の中で「(リスニング重視の場合) 結局はどれが一番良いの!?」と問われたならば、「お好みに合わせてお選びください!」としか言いようがありません。これは、ファッションでいう所の「どのスタイルが一番カッコイイの!?」と問われているのと同じですからね。
オーディオには、(聴き方の) トレンドというものが存在しません。
一人一人自由に、好きな形で、好きな楽曲を、好きな時に聴く。これでいいのです。
音楽の可能性は無限大です。
音楽という素晴らしい娯楽を、皆さまの好きなスタイルで思う存分楽しんでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
おそらく、
世の中のほとんどの人が経験したことのない一幕だと思います。
「クラシックだと大丈夫なのにロックを聴くと急にノイズがひどくなる」
といった意地悪なイヤホンはこの世に存在しないので、
多くの人は「イヤホンは一つあれば十分!」だと思っているのではないでしょうか!?
正直なところ、イヤホンやヘッドホンは一つだけ持っていれば十分です。
しかしながら、一つあれば十分だからこそ、
「使う目的に合わせたイヤホンを正しく選ぶことができれば、音楽ライフがより充実するのでは!?」とも思うのです。
今回は、オーディオ製品のタイプ (聴こえ方) についてご紹介しようと思います。
まず申し上げたいのは、どのタイプの製品 (イヤホン・ヘッドホン) を選んでも「音楽を普通に聴く分には問題ない!」という事です。
上記の事を分かり易く例えるならば、
人間はどんな靴を履いても普通に走れるが、革靴よりもランニングシューズの方が走りやすいということでしょうか!?
"走ること"に最適な (特化した) 靴を選んであげることで、より快適に走ることができます。
これはイヤホン・ヘッドホンでも同様で、
ロックを聴く場合はこのタイプ、動画を見る時はこのタイプの方が... という具合に、
製品に求めるものを明確にする事で自分に合ったリスニングを楽しむことができるのです。
オーディオ製品のタイプは、大きく分けると三種類しかありません。
細かく分ければもっと多くなりますが、
それらは"個性"として扱う方が分かり易いと思います。
世界中にボーカリストは数多く存在しますが、
大きく分ければ「女性ボーカル」と「男性ボーカル」の二種類しか存在しないのと同じようなモノです。
ちなみにですが、
EarCOUTUREの製品詳細ページでは、それぞれの製品に対して最も相性が良いジャンルを製品名の上部にタグで表示しています (イヤホン・ヘッドホン・イヤーピースのみ) 。加えて、その製品のより詳しい"個性"を知りたい場合は、「音域のバランス」や「音場と音の定位感」の項目をクリックすると、音質に関するそれぞれの詳細なレビューが表示されるので、そちらも合わせてご覧いただきながら、製品選びの参考にしてみてください。
それでは、製品タイプを順にご紹介していきましょう!
type.1 リファレンス (モニター) 型
低音から高音までの音域バランスがフラット傾向にあり、味付けする事なく、元々ある音源をシンプルに楽しめるのがリファレンス型です。不得意なジャンルが無く、どのジャンルの音楽を聴いても、質の高いリスニングが約束されます。音響製品としては文句のつけようがない、完璧とも思えるリファレンス型ですが、実はあまり一般リスナーの方には選ばれていません。
リファレンス型を"食パンの食べ方"で例えるならば、何もつけずにそのまま食べるようなもの。小麦粉本来の味を味わうには最適ですが、この食べ方を最初から好んで選ぶ人は少ないですよね?! トーストしたり、ジャムを塗ったりしながら食パンを味わう... つまりは、元の素材を自分好みにアレンジして楽しむのが一般的です。リファレンス型は、音響の事を知り尽くした玄人の方に選ばれる傾向が多く、ビギナーの方にはその良さが伝わりづらいという側面があります。
また、チューニングそのものが難しく、一般的な製品 (他の2タイプ) よりも高額になりがちなので、手が出しづらいのもネックになっています。EarCOUTUREでは、"Anything" や "Classical" のタグが付いている製品がこのタイプになります。(完全なリファレンス型の製品には、レビュー内でそう明記してあります。)
type.2 低音特化型
低音域が特に強調されたチューニング・タイプになります。低音域がドンドン響き、高音域がシャリシャリ鳴る、いわゆる「ドンシャリ型」と呼ばれるタイプもこれに含まれます。昔に比べて、現在のオーディオ製品は高音域のチューニングが上手く、(あからさまに) シャリシャリ鳴る製品が少なくなったように思えるので、あえて低音特化型としました。音楽鑑賞をメインに考えていて、より迫力あるサウンドを求める方にはうってつけのタイプであり、ロックとの相性は抜群!EDMなどの電子サウンドも、気持ち良く鳴らしてくれます。
低音特化型の注意点としては、ホール感 (残響音) によって印象が大きく変化するという点です。イヤーピース一つで聴こえ方の良し悪しがガラリと変わるので、ビギナーの方には見極めが難しいかもしれません。EarCOUTUREでは、"ROCK" のタグが付いている製品がこのタイプです。「音域のバランス」や「音場と音の定位感」の詳細レビューを参考にしながら、より明確な個性を判断していただければと思います。
type.3 かまぼこ型
「ドンシャリ型」とは真逆の、中音域が強調されたタイプになります。波形で見た時にかまぼこのような形をしているのでこう呼ばれています。ボーカルを近くで感じる事ができ、各楽器との相性も良く聴き疲れも少ないため、最も人気なのがこのタイプです。一つは持っていて損はないでしょう!
かまぼこ型の製品には、"J-POP" や "POP" のタグをつけています。製品数もダントツで多く、万人に好かれるとても聴きやすい音質なので、ビギナーの方には一番オススメです。動画などを見る際、人の声も聞き取りやすいので音楽鑑賞以外でも重宝します。
いかがでしたか!?
三種類の中で「(リスニング重視の場合) 結局はどれが一番良いの!?」と問われたならば、「お好みに合わせてお選びください!」としか言いようがありません。これは、ファッションでいう所の「どのスタイルが一番カッコイイの!?」と問われているのと同じですからね。
オーディオには、(聴き方の) トレンドというものが存在しません。
一人一人自由に、好きな形で、好きな楽曲を、好きな時に聴く。これでいいのです。
音楽の可能性は無限大です。
音楽という素晴らしい娯楽を、皆さまの好きなスタイルで思う存分楽しんでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。