Jul 25, 2021
FOCUS「サイレントマジョリティー」
「サイレントマジョリティー」のアレンジは、マジョリティーではなく"マイノリティー"だった!?
今回"FOCUS"する楽曲は、
女性アイドルグループのデビュー曲としては異質な存在感を放つ、欅坂46 (現:櫻坂46) の「サイレントマジョリティー」です。
この楽曲に関する考察のほとんどが、
メッセージ性の強い "歌詞" にフォーカスしたものです。
なので、
今回はあえて、歌詞には一切触れず、楽曲のアレンジテクニックにスポットを当てていきたいと思います。
不協和音と隣り合わせの!?
巧妙かつ、大胆な仕掛けの数々。
五線譜に刻まれた、
「サイレントマジョリティー」の隠れた魅力をご紹介していきましょう!
最初に触れておかなければならないのは、そのダークな世界観です。
デビュー曲には、アーティストの世界観であったり、方向性を指し示す重要な役割があります。
新しい女性アイドルグループの船出を飾る大切な楽曲。
さらに言えば、乃木坂46の姉妹グループということで、誰もが "世界には愛しかないんだ" と言わんばかりの、ピュアな楽曲を想像したと思います。
ですが、披露された楽曲の世界観は、ピュアとは程遠い、ダークなものでした。
真っ白なものは汚したくなるように、清楚な乃木坂46とは真逆の方向性を示すことで、お互いに刺激しあう関係性を築きたかったのかは定かではありませんが、衝撃的なデビュー曲として、女性アイドルグループの歴史に刻まれたのは間違いありません。
楽曲を構成するメインの楽器はアコースティックギターですが、ピアノの音も重ね合わせてあります。
(ギターとピアノ) 二つの楽器が相交わることは、決して珍しいことではないのですが、音量を変えたり音数を少なくしたりするなど、どちらかを控えめにして、あまり共鳴させないように配置するのが一般的です。ですが、この楽曲においては、アコースティックギターの方が若干強めではあるものの、ほぼ同じ存在感で両方の音色を配置しています。この、一見アンビバレントな感情にも似た構成 (アレンジ) にはどういう意図があるのか、私は次のように分析しました。
- 女性アイドルグループのデビュー曲 × ダークな世界観 -
温かみのあるアコースティックギターの清らかな音色は、女性アイドルグループのデビュー曲にはピッタリですが、ダークな世界観の楽曲には向いていません。軽やかで親しみやすい反面、曲調がどうしても明るくなってしまうからです。おそらく、他のアーティストであれば、アコースティックギターではなく、ピアノをメインにしたサウンド作りをしていたと思います。
指のタッチで表情を変えられる、ピアノの品のある音色は、楽曲全体に冷たい (ダークな) 印象を与えることができますが、ピアノをメインにすると、必要以上に大人びた (クールな) 印象を与えてしまう恐れもあります。
デビュー曲のサウンド作りには、
"欅坂46の方向性 (世界観) を示す" という意味合いもあったのでしょう。
アコースティックギターの存在感を少し強めたのは、
女性アイドルグループの楽曲ということを考慮した上での判断なのだと解釈しました。
何より素晴らしいのは、この2つの楽器の掛け合わせ方です。
- アイドルにもダークにもなり過ぎない 絶妙な距離感 -
ギターとピアノが重なり、
"ダークな雰囲気" を醸し出すプロローグ (イントロ部分)。
そのままの雰囲気でサビまでもっていくのではなく、途中 (一回目のAメロ部分) であえての、アコースティックギターオンリーのパートを設けています。
暗く始まった曲調をいったん明るくさせて、再度暗くする。
こうすることで、
繰り返しのAメロ部分から再度掛け合わせられるピアノの音が、嫌でも耳に残ります。(いわゆる、ギャップ萌えのような感じです 笑)
同じタイミングで加わるストリングスの音も、ピアノの音を意識させることでより冷たく感じます。さらに、ストリングスの存在感 (音量+広がり) を通常よりも強めに設定することで、一般的なアイドル楽曲との差別化も図っており、欅坂46が特別である事を印象付けています。
加えて、イントロとサビのリズム隊に、ハンドクラップを用いている点も素晴らしい選択です。ダークでありながら、ダンスミュージックの要素 (軽快なリズム) を加えるにはこれ以上ない選択であり、女性アイドルグループの楽曲ということをさりげなくアピールできます。
細部にまでこだわったサウンドメイクがあるからこそ、
メッセージ性の強い歌詞が映えるのです。
ちなみにですが、
「サイレントマジョリティー」のような、J-POP (中高音域の表現が特徴的な) 楽曲には、かまぼこ型のオーディオ製品が良く合います!(オーディオのタイプについてはコチラの記事をご覧ください)
また、この記事をご覧になって、アレンジの奥深さに心惹かれた方は、
「ボーカル楽曲を100倍楽しむメソッド」を、ぜひご一読くださいませ。
一人でも多くの方々に、音楽の面白さが伝わることを心から願っております。
前置きが長くなりましたが、
ここで「サイレントマジョリティー」の聴きどころを、2つご紹介します。
1つ目は、
サビに入る直前に挿入された電子音 (1:04〜 , 2:12〜) です。
ある意味、サビ部分よりも存在感のある、強烈な電子音。
何よりも驚いたのは、音階を下げながらサビに繋げていることです。
通常、この手のサウンド・エフェクトは、跳び箱で言うところのロイター板のような役割を担うので、サビに向かって徐々に盛り上げていく (音階を上げていく) ように音を配置します。
何故、わざわざ盛り下げるようなことをするのか!?
キーワードは、ズバリ「違和感」です。
例えば、動物園に遊びに行った際に、
"白い羊"ではなく、"黒い羊"と遭遇したら、人はどう思うでしょうか!?
種類としては同じヒツジでも、"白い羊" の場合は特に印象に残ることもなく、その日見た動物の中の一つという認識になると思います。しかしながら、"黒い羊" の場合においては、その日に体験した出来事の中でも、最も印象に残るものになると思います。なぜならば、"ヒツジは白い動物だ" という先入観 (一般常識) があるからです。
人間には、違和感を感じると印象に残りやすいという特性があります。
その特性を逆に利用しているのが、サビ前の電子音なのです。
実は、あまり音階が動かない「サイレントマジョリティー」のサビ始めは、(サビにしては) 少々盛り上がりに欠けるメロディーとなっています。サビというのは楽曲の顔なので、このままではBメロまでの盛り上がりが霞んでしまいます。
そこで、サビ前にあえて違和感の残る強烈な電子音を入れ、電子音部分からが "サビ始まり" のように錯覚させる。
こうすることで、(元々ある) 地味なサビ始めのメロディーをカモフラージュしながら、サビの最初のピークを再構築することができます。
さらに、Aメロでは4ビートで配置していたベースドラムの譜割りを、Bメロに入るやいなや、(後に出現する) 電子音と同じ譜割りに変更することで布石を作り、電子音に対する違和感を軽減させています。
たった4秒の電子音によって生み出された逆転の発想!
お見事としか言いようがありません。
そして2つ目は、
ラスサビ終わりのエレキギターの音です。
「サイレントマジョリティー」のサビ部分には、エレキギターの音も入っているのですが、音量が抑えられています。
特に、1・2番のサビはかなり抑えられているので、あまり存在感を感じることができません。女性アイドルグループのデビュー曲なので、目立ちすぎるのも良くありませんが、メッセージ性の強い楽曲でもあるので、この音量調整には少々疑問が残りました。
ただ、ラスサビに関しては、エレキギターの音量が明らかに上がっています。
これは何を意味しているのか!?
この一連の流れの先に待ち構えているのが、ラスサビ終わりのギターソロです。
直前に、アコースティックギターのリフを入れてからのエレキギター!
さらに、アウトロのラストには、例の電子音が (今度は) 音階を上げながら登場し、全体のピークをエンディングに持ってくる粋な演出!
やはり、この音量調整にも巧妙な仕掛けが施されていました。
ラスサビの音量アップには、アウトロでスパートをかけるための、助走の意味合いが含まれていたのです。
正直、このラスト30秒だけでも、この楽曲を聴く価値があります。
(メンバーが無表情で訴えかける、Music Videoのラスト30秒も必見です!)
女性アイドル楽曲のイメージを
ことごとく壊した「サイレントマジョリティー」
まさに、常識という "ガラスを割れ!" と言われているようで、聴いていて本当に清々しい気持ちになります。
日本の音楽界に、彗星の如く現れた欅坂46。
数々の伝説と、記憶を残しながら、
2020年に終幕を迎えることになります。
2020年1月、
欅坂46の絶対的な象徴であった平手友梨奈さんは、"本当の自分" と "偽りの自分" が交差した二人セゾン (季節) に終わりを告げ、ソロアーティストとしての道を選択します。平手さんにとって、メンバーとともに過ごした4年4ヶ月という時間は、永遠より長い一瞬のように感じられたことでしょう。
その後、
平手さんのいない欅坂46の未来に警鐘を鳴らす人がいる中でも、残されたメンバーの絆はBANされることなく、ラストシングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」をリリース。そして、櫻坂46として新たな道を歩むことになります。
デビュー曲の「Nobody's fault」には、平手さんを含めた、卒業生の全員への感謝を指し示すとともに、困難という名の風に吹かれても、絶対に立ち止まらないという強い意志を感じました。
ちなみにですが、
「Nobody's fault」にも、アコースティックギターとハンドクラップが用いられています。(港区にある) けやき坂の角を曲がるとさくら坂があるように、繋がりを感じさせる粋なアレンジが素晴らしいです。とても良い曲なので、ぜひ聴いてみてください!
- epilogue -
「サイレントマジョリティー」のリリース日は、
欅坂46のグループ名である "46" に合わせた (2016年) 4月6日。
そして、曲の長さが、4分25秒なのですが、、、
この重なり合う④と、⑥・②⑤という数字が意味する、不思議なシンクロニシティをご存じでしょうか?
「サイレントマジョリティー」リリース時の、
平手さんの年齢は1④歳であり、誕生日が⑥月②⑤日です。
これは、偶然なのか!?
それとも運命なのか!?
欅坂46から櫻坂46に引き継がれる強い絆とともに、
この楽曲に宿るミステリアスな魅力は、永遠に色褪せることはないでしょう。
皆さま自身の耳で、この素晴らしい世界観を感じていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回"FOCUS"する楽曲は、
女性アイドルグループのデビュー曲としては異質な存在感を放つ、欅坂46 (現:櫻坂46) の「サイレントマジョリティー」です。
この楽曲に関する考察のほとんどが、
メッセージ性の強い "歌詞" にフォーカスしたものです。
なので、
今回はあえて、歌詞には一切触れず、楽曲のアレンジテクニックにスポットを当てていきたいと思います。
不協和音と隣り合わせの!?
巧妙かつ、大胆な仕掛けの数々。
五線譜に刻まれた、
「サイレントマジョリティー」の隠れた魅力をご紹介していきましょう!
最初に触れておかなければならないのは、そのダークな世界観です。
デビュー曲には、アーティストの世界観であったり、方向性を指し示す重要な役割があります。
新しい女性アイドルグループの船出を飾る大切な楽曲。
さらに言えば、乃木坂46の姉妹グループということで、誰もが "世界には愛しかないんだ" と言わんばかりの、ピュアな楽曲を想像したと思います。
ですが、披露された楽曲の世界観は、ピュアとは程遠い、ダークなものでした。
真っ白なものは汚したくなるように、清楚な乃木坂46とは真逆の方向性を示すことで、お互いに刺激しあう関係性を築きたかったのかは定かではありませんが、衝撃的なデビュー曲として、女性アイドルグループの歴史に刻まれたのは間違いありません。
楽曲を構成するメインの楽器はアコースティックギターですが、ピアノの音も重ね合わせてあります。
(ギターとピアノ) 二つの楽器が相交わることは、決して珍しいことではないのですが、音量を変えたり音数を少なくしたりするなど、どちらかを控えめにして、あまり共鳴させないように配置するのが一般的です。ですが、この楽曲においては、アコースティックギターの方が若干強めではあるものの、ほぼ同じ存在感で両方の音色を配置しています。この、一見アンビバレントな感情にも似た構成 (アレンジ) にはどういう意図があるのか、私は次のように分析しました。
- 女性アイドルグループのデビュー曲 × ダークな世界観 -
温かみのあるアコースティックギターの清らかな音色は、女性アイドルグループのデビュー曲にはピッタリですが、ダークな世界観の楽曲には向いていません。軽やかで親しみやすい反面、曲調がどうしても明るくなってしまうからです。おそらく、他のアーティストであれば、アコースティックギターではなく、ピアノをメインにしたサウンド作りをしていたと思います。
指のタッチで表情を変えられる、ピアノの品のある音色は、楽曲全体に冷たい (ダークな) 印象を与えることができますが、ピアノをメインにすると、必要以上に大人びた (クールな) 印象を与えてしまう恐れもあります。
デビュー曲のサウンド作りには、
"欅坂46の方向性 (世界観) を示す" という意味合いもあったのでしょう。
アコースティックギターの存在感を少し強めたのは、
女性アイドルグループの楽曲ということを考慮した上での判断なのだと解釈しました。
何より素晴らしいのは、この2つの楽器の掛け合わせ方です。
- アイドルにもダークにもなり過ぎない 絶妙な距離感 -
ギターとピアノが重なり、
"ダークな雰囲気" を醸し出すプロローグ (イントロ部分)。
そのままの雰囲気でサビまでもっていくのではなく、途中 (一回目のAメロ部分) であえての、アコースティックギターオンリーのパートを設けています。
暗く始まった曲調をいったん明るくさせて、再度暗くする。
こうすることで、
繰り返しのAメロ部分から再度掛け合わせられるピアノの音が、嫌でも耳に残ります。(いわゆる、ギャップ萌えのような感じです 笑)
同じタイミングで加わるストリングスの音も、ピアノの音を意識させることでより冷たく感じます。さらに、ストリングスの存在感 (音量+広がり) を通常よりも強めに設定することで、一般的なアイドル楽曲との差別化も図っており、欅坂46が特別である事を印象付けています。
加えて、イントロとサビのリズム隊に、ハンドクラップを用いている点も素晴らしい選択です。ダークでありながら、ダンスミュージックの要素 (軽快なリズム) を加えるにはこれ以上ない選択であり、女性アイドルグループの楽曲ということをさりげなくアピールできます。
細部にまでこだわったサウンドメイクがあるからこそ、
メッセージ性の強い歌詞が映えるのです。
ちなみにですが、
「サイレントマジョリティー」のような、J-POP (中高音域の表現が特徴的な) 楽曲には、かまぼこ型のオーディオ製品が良く合います!(オーディオのタイプについてはコチラの記事をご覧ください)
また、この記事をご覧になって、アレンジの奥深さに心惹かれた方は、
「ボーカル楽曲を100倍楽しむメソッド」を、ぜひご一読くださいませ。
一人でも多くの方々に、音楽の面白さが伝わることを心から願っております。
前置きが長くなりましたが、
ここで「サイレントマジョリティー」の聴きどころを、2つご紹介します。
1つ目は、
サビに入る直前に挿入された電子音 (1:04〜 , 2:12〜) です。
ある意味、サビ部分よりも存在感のある、強烈な電子音。
何よりも驚いたのは、音階を下げながらサビに繋げていることです。
通常、この手のサウンド・エフェクトは、跳び箱で言うところのロイター板のような役割を担うので、サビに向かって徐々に盛り上げていく (音階を上げていく) ように音を配置します。
何故、わざわざ盛り下げるようなことをするのか!?
キーワードは、ズバリ「違和感」です。
例えば、動物園に遊びに行った際に、
"白い羊"ではなく、"黒い羊"と遭遇したら、人はどう思うでしょうか!?
種類としては同じヒツジでも、"白い羊" の場合は特に印象に残ることもなく、その日見た動物の中の一つという認識になると思います。しかしながら、"黒い羊" の場合においては、その日に体験した出来事の中でも、最も印象に残るものになると思います。なぜならば、"ヒツジは白い動物だ" という先入観 (一般常識) があるからです。
人間には、違和感を感じると印象に残りやすいという特性があります。
その特性を逆に利用しているのが、サビ前の電子音なのです。
実は、あまり音階が動かない「サイレントマジョリティー」のサビ始めは、(サビにしては) 少々盛り上がりに欠けるメロディーとなっています。サビというのは楽曲の顔なので、このままではBメロまでの盛り上がりが霞んでしまいます。
そこで、サビ前にあえて違和感の残る強烈な電子音を入れ、電子音部分からが "サビ始まり" のように錯覚させる。
こうすることで、(元々ある) 地味なサビ始めのメロディーをカモフラージュしながら、サビの最初のピークを再構築することができます。
さらに、Aメロでは4ビートで配置していたベースドラムの譜割りを、Bメロに入るやいなや、(後に出現する) 電子音と同じ譜割りに変更することで布石を作り、電子音に対する違和感を軽減させています。
たった4秒の電子音によって生み出された逆転の発想!
お見事としか言いようがありません。
そして2つ目は、
ラスサビ終わりのエレキギターの音です。
「サイレントマジョリティー」のサビ部分には、エレキギターの音も入っているのですが、音量が抑えられています。
特に、1・2番のサビはかなり抑えられているので、あまり存在感を感じることができません。女性アイドルグループのデビュー曲なので、目立ちすぎるのも良くありませんが、メッセージ性の強い楽曲でもあるので、この音量調整には少々疑問が残りました。
ただ、ラスサビに関しては、エレキギターの音量が明らかに上がっています。
これは何を意味しているのか!?
この一連の流れの先に待ち構えているのが、ラスサビ終わりのギターソロです。
直前に、アコースティックギターのリフを入れてからのエレキギター!
さらに、アウトロのラストには、例の電子音が (今度は) 音階を上げながら登場し、全体のピークをエンディングに持ってくる粋な演出!
やはり、この音量調整にも巧妙な仕掛けが施されていました。
ラスサビの音量アップには、アウトロでスパートをかけるための、助走の意味合いが含まれていたのです。
正直、このラスト30秒だけでも、この楽曲を聴く価値があります。
(メンバーが無表情で訴えかける、Music Videoのラスト30秒も必見です!)
女性アイドル楽曲のイメージを
ことごとく壊した「サイレントマジョリティー」
まさに、常識という "ガラスを割れ!" と言われているようで、聴いていて本当に清々しい気持ちになります。
日本の音楽界に、彗星の如く現れた欅坂46。
数々の伝説と、記憶を残しながら、
2020年に終幕を迎えることになります。
2020年1月、
欅坂46の絶対的な象徴であった平手友梨奈さんは、"本当の自分" と "偽りの自分" が交差した二人セゾン (季節) に終わりを告げ、ソロアーティストとしての道を選択します。平手さんにとって、メンバーとともに過ごした4年4ヶ月という時間は、永遠より長い一瞬のように感じられたことでしょう。
その後、
平手さんのいない欅坂46の未来に警鐘を鳴らす人がいる中でも、残されたメンバーの絆はBANされることなく、ラストシングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」をリリース。そして、櫻坂46として新たな道を歩むことになります。
デビュー曲の「Nobody's fault」には、平手さんを含めた、卒業生の全員への感謝を指し示すとともに、困難という名の風に吹かれても、絶対に立ち止まらないという強い意志を感じました。
ちなみにですが、
「Nobody's fault」にも、アコースティックギターとハンドクラップが用いられています。(港区にある) けやき坂の角を曲がるとさくら坂があるように、繋がりを感じさせる粋なアレンジが素晴らしいです。とても良い曲なので、ぜひ聴いてみてください!
- epilogue -
「サイレントマジョリティー」のリリース日は、
欅坂46のグループ名である "46" に合わせた (2016年) 4月6日。
そして、曲の長さが、4分25秒なのですが、、、
この重なり合う④と、⑥・②⑤という数字が意味する、不思議なシンクロニシティをご存じでしょうか?
「サイレントマジョリティー」リリース時の、
平手さんの年齢は1④歳であり、誕生日が⑥月②⑤日です。
これは、偶然なのか!?
それとも運命なのか!?
欅坂46から櫻坂46に引き継がれる強い絆とともに、
この楽曲に宿るミステリアスな魅力は、永遠に色褪せることはないでしょう。
皆さま自身の耳で、この素晴らしい世界観を感じていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。