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リズムを愛でながら音楽を楽しもう!

現在、
世界レベルで影響を及ぼしているアジアの音楽があります。

それは、韓国が誇るダンスミュージック。通称K-POPです。

K-POPが世界中で大躍進を遂げている理由の一つとして、
「常に世界のマーケットを見据えたプロモーション戦略」が挙げられます。

日本を含めたアジアの国々は、
これまで自国のマーケットを主に見据えたプロモーションをしてきました。

今までは、その戦略で十分だったのかもしれませんが、
インターネットが世界規模で浸透する時代においては、受け身の戦略と思われても仕方ありません。

K-POPのように、世界に意識を向けることは音楽だけではなく、
あらゆるビジネスにおいて重要な戦略なのではないでしょうか?

もちろん、プロモーション戦略が上手くハマったからと言って、作品が認められるとは限りません。

作品そのもののクオリティが高いことはもちろんですが、
ターゲットの人達にとって馴染みやすい作品であることが何よりも重要です。

BTSの「Dynamite」や「Butter」が、
音楽の本場とも言われるアメリカでヒットした最大の要因もそこにあります。

音楽にとって一番重要なのは、言語が母国語であるかどうかではありません。

音楽にとって必要不可欠な絶対的要素は「言葉」ではなく、「リズム」です。

ロックの世界では「ビート」と表現することもありますが、
基本的な意味は同じと考えてもらって差し支えありません。

リズムは言うなれば、
音楽を楽しむための世界共通のルール!

リズムのない音楽はこの世に存在せず、
リズムが無ければ音楽とは呼べません。

このことは、世界的に見ても常識であると自信をもって言えますが、
日本人に限っては、違和感を感じてしまう人もいるかもしれません。

なぜならば、日本の音楽界では言葉を重んじる傾向があるからです。

誤解の無いように申し上げますが、
言葉を重んじる日本の音楽文化を否定しているわけではありません。

むしろ、言葉の響きが美しい「日本語」と音を組み合わせることで、
唯一無二の音楽を生み出すことができるというメリットがあります。

言葉を大事にする日本の伝統は、
世界に誇れる素晴らしい文化であることは間違いないのですが、、、

とはいえ、音楽に関しては、リズム以上に重要なものはありません。

今回は、リズムに重点を置いた音楽の楽しみ方を解説していきます。


音楽の楽しみ方には、
大きく分けて2つの方法があると思います。

楽器を奏でる。つまりは、実際に自分が演奏して音楽を楽しむ方法。
そしてもう一つは、自分がリスナーの立場として音楽を楽しむ方法。

自分が演奏して音楽を楽しむ場合。
リズムを全く意識せずに音楽を楽しむことは、理論上あり得ません。

なぜならば、曲のテンポや譜割り(どのタイミングで音を出すか)などを常に意識しなければならないからです。

逆に、リスナーとして音楽を楽しむ場合は、好みによる所が大きく、
リズムを意識するかしないかは、聴く人の判断によって異なります。

ここで重要になってくるのが、
リズムを特別意識しなくても、音楽は十二分に楽しめるということ。

専門的な知識や経験が無くても、誰でも簡単に楽しむことができる。
これが音楽の一番の魅力であり、世界一の娯楽と呼ばれる所以です。

それでも、
あえて言わさせていただきます。


リズムを愛でながら (意識しながら) 音楽を楽しんでみてください!


絶対に、
今よりも音楽が好きになります!

リズムを意識しないで音楽を楽しむということは、
普段の何気ない格好でリオのカーニバルに参加するようなもの。

世界最大の祭りとも言われるリオのカーニバルに、
ダンサーとして参加するのと単なる観客として参加するのでは、感動のしかたが全然違いますよね?

リズムを意識するということは、
音楽とシンクロするということ。

(同じ楽曲でも) 録音された音源をオーディオ製品等で聴くのと、
(ライブなどで) 実際に演奏されているものを生で聴く場合では、楽曲の印象がガラリと変わります。

(アーティストが目の前で演奏しているので)
高揚感から生まれる感じ方の違いもあるとは思いますが、
一番の要因は、生演奏によってリズムを感じやすくなり、音とシンクロしているからだと思います。

音楽は「音を楽しむ」と書くように、
「リズムを意識する」ことは決してマニアックな聴き方ではありません。

(今まで何気なく聴いていた人も)
しっかりとリズムを意識することで、新たな発見に出会えます。

私は、声を大にして伝えたいのです。


「リズムを意識しながら聴く=マニアックな聴き方」ではなく、
「リズムを意識しながら聴く=音楽本来の楽しみ方」なのだと!


音楽本来の魅力を知りたいのならば、
絶対に「リズムを意識する」ことを無視することはできません。

一つ一つの楽曲に、それぞれのリズム(個性)が存在する楽しさ。
(同じ楽曲でも)演奏者によってグルーヴ感がまったく違います。

このジャーナルを書いた一番の理由。

それは、、、

一人でも多くの方に、
音とシンクロしている感覚を味わって欲しいと思ったからです。

慣れれば、誰でも味わえるあの感動!
皆さまも、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

それでは、
今日からできる方法をこっそりお教えいたします!

一番簡単な方法としては、
リズム隊(ベース・ドラムス)を意識しながら楽曲を聴く方法です。

馴染みのあるボーカル楽曲を例に挙げるならば、歌声ではなく、
ベースやドラムスを意識しながら最後まで聴くということです。

リズム隊は、リズムの存在を分かり易く具現化した楽器であり、
リズムへの理解度を深めるために欠かせない楽器でもあります。

難しいことは考えずに、
ベースやドラムスの音に耳を傾けてみてください。

慣れるまで少々違和感を感じるかもしれませんが、
不思議と無意識にリズムを求めるようになります。

なぜならば、
それが音楽本来の楽しみ方であると知るからです。

加えて、もっと音楽(特にボーカル楽曲)の奥深さを知りたいという方には、
ジャーナル「ボーカル楽曲を100倍楽しむメソッド」をご覧くださいませ!


最後に、、、

国の文化や言葉が異なる世界中の人々と、
音楽でひとつに繋がることができるのは、そこにリズムという共通言語が存在するからです。

前述したBTSの「Dynamite」や「Butter」が世界中の人々に違和感なく受け入れられたのは、
リズムを前面に押し出したアレンジがリスナーにとって馴染みが良かったからだと思うのです。

安易に「歌詞を英語にすれば良い」ではなく、
音楽本来の軸をしっかり見据えたアレンジが、結果としてリスナーの心を掴んだのでしょう!

我々日本人もリズムを愛でながら音楽を楽しむようになれば、
アーティスト側もリズムを意識した楽曲制作に意欲的になり、世界マーケットへの意識もより強くなります。

つまりは、
日本のアーティストが世界進出するためには、日本のリスナーも世界を意識する必要があるということです。

音楽というものは、
アーティストとリスナーが一体となって初めて完成する芸術。

音楽の本当の素晴らしさを体感するとともに、
日本音楽の素晴らしさを世界に届けましょう!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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